採卵は体外受精のための準備段階
私はもっと簡単に体外受精ができるものだと思っていました。体外受精をしようと決めてから実際に胚移植までにかかった期間は4ヶ月です。こんなに時間がかかると思っていませんでした。その始まりが採卵というわけです。この採卵でたくさんの卵が採れれば、その後は期間もコンスタントに胚移植はできると思います。しかし採卵数が少なかった場合、体外受精と採卵はセットになってしまう。1年に移植できる回数は非常に限られてくると思います。まさに私がそれでした。ではさっそく私の体験した採卵の流れについてお伝えしたいと思います
実際に体験した採卵までの流れ
・自宅で点鼻薬と注射
・当日
・受精結果→子宮を休ませるとお休み
毎日注射生活
採卵方法にも一日おきに注射をする方法、毎日注射をする方法など色々あるそうです。どの方法を選ぶかは、自分がもともと持っている1度に採卵できる数はある程度決まっているそうで採血でだいたいわかるようです。なので毎日注射をして刺激を与えればたくさん採れるものではないと説明されました。そして私の採血結果は5〜10個くらいとのことで“少ない”という見解でした。通常であれば一日起きに注射をするやり方だったのですが、実際多く採れる可能性もあるから今回は毎日注射する採卵方法に決まりました。ということで、毎日注射生活がはじまりました。確か2週間程度だったと思います。毎日打ちに行くのって本当に大変でした。もちろん仕事もしているので、中抜けをお願いして通いました。この約2週間、心も身体も疲れていきました。
2日前に点鼻薬と注射
採卵当日
受精結果
まとめ
初期胚でも着床はするから頑張ろう
この病院の方針で初期胚はひとつは必ず残すということだったのですが、この残った初期胚も胚盤胞まで育てていたら同じように消滅していたんじゃないの?それって結局意味あるのかな?とも思ってしまいました。しかしそう思う自分がいる中で、やはり体外受精を目標に採卵を頑張ってきた自分がいたため少しでも移植の望みを残してくれたこの初期胚の存在にこの1ヶ月報われた…と思う自分もいました。結局、この初期胚は化学流産となってしまったけれど子宮の中では育っていたということになります。少しの可能性でも残るのであれば、不妊治療は実行あるのみだと思いました。何よりメンタルとの戦いがつきまといますが一緒に頑張りましょう!
社会に思うこと…
確かに不妊治療が保険で受けられるようになったのは一人でも多くの方が不妊治療をやってみようかなと思える存在になったのかもしれないです。でも私は不妊治療の問題とはお金だけの問題ではないと思っています。体外受精を望まれる方にとって時間の問題というのは絶対付きまとう問題だと痛感しました。私は営業職のため時間配分を自由に作れる状況にあったため、(それでもなんとか)融通をつけることに成功できました。またあの頃はコロナも流行っていたため仕事量も少なかったという点が逆に不妊治療として動きやすい状況をつくってくれていました。しかしみんながみんな、私のように仕事をしながら毎日注射を打ちに行ったりできる状況ではないと思うのです。仕事を休職しなければがっつり不妊治療はできないような気さえしています。多くの家庭が共働きの中で、本当に少子化対策を考えてくれているのなら、日本は企業に対して産休育休のように、不妊治療に対する時間の考慮もしてくれないかなと思ってしまいます。そんな制度があれば、不妊への社会の意識も変わるだろうし、もっと私たちは頑張れると思います。どうかそんな日がきてほしい。少子化、高齢出産という課題が見えている中で、産みたいけれど産めない現状をもっと理解してくれる社会が来てほしい。な〜んて戯言におつきあい頂きありがとうございました!
ちなみにまだ私は不妊治療休職中です泣。もう今年はついてないな〜〜〜〜って思う今日この頃。不妊治療を頑張っている皆様、つらい事もあるかと思いますが、したいのに出来ない人もいると思って頑張ってください!!
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