こんにちは、nacoです。先日不妊外来にて採卵をすることを決めたわけですが、この病院では体外受精をする方は必ずART学級というものに参加することが義務づけられていたので行ってきました。
ART学級での話
1.不妊の原因・受精について
女性不妊にも子宮、卵管、ホルモンなど様々な因子がありその原因を把握することによって不妊治療の方針を決めていくという説明を受けました。その中で3大不妊要素は男性因子、卵管因子、排卵因子とのことでした。そして受精の3Dムービーを見せてもらいました。
受精卵となり初期胚、胚盤胞となり着床していく動画でした。私は、息子が生まれたことと流産してしまった卵のことを想い重ねながらみていました。こんな大変な変化を繰り返しながら頑張って生まれてきてくれたんだという気持ちとこの変化まで頑張れたのにそこから生きぬくことができなかったんだなあ…という無念さとの両方で、命に感動してしまいました。
今後子供が生まれなくても、今こうして妊娠すること・出産することの苦労を知れたのは価値あることだったと思っています。今いる息子への想いも間違いなく私は変わったし、不妊治療は自分に学びをくれているとも思っています。
が、最中はつらい!!そして妊娠出産へとゴールしたい笑
2.採卵についての説明
採卵日の説明 ※かっこ内は前クリニックでの内容記載しました
・個数に関係なく全身麻酔をして採卵する(数が採れない場合、局所麻酔でした)
・帰宅の運転はNG=夫婦二人で来院=院内精子採取(局所麻酔だったため自分で運転OKということもあり精子は自宅採取)
採卵のやり方について
・long法…新鮮胚も可能な方法
・short法…新鮮胚移植も可能な方法。年齢が高い人。AMHが低い人に採用することが多い
・アンタゴニスト法…若い方に採用することが多い
・PPOS法…凍結胚移植のみとなる
以前の不妊クリニックではPPOS法のみの選択しかありませんでした。私はPPOS法で3個しか獲得できなかったため注射の本数を減らし低刺激を行って再度採卵する予定でした。その時、低刺激を受け付けない病院もあると聞いていたので、今回の病院はどうなのか確認したところ、対応もしているとのことで安心しました。今回の採卵数が低いようであれば無駄に疲れず低刺激でマイペースにできる選択肢もあるとわかりよかったです。
採卵後の培養について
原則すべて胚盤胞まで育てる
この事は以前移植して化学流産をした時に思っていたことにリンクしてくるのですが…以前のクリニックは1つでも残せるように2つ以上ある場合は、1つは初期胚として凍結させるという方針をもっていました。実際、採卵までの苦労苦痛の結果、初期胚だろうとも卵(可能性)が残っていることに当時安堵していました。ただ、その初期胚は育ちが悪いように私はみえていました。ネットの画像と比較すると3日目なのにまだ5分割?もう少し分割されてていいような…という感じでした。だから移植しても育たないような気はしてました。案の定、化学流産したわけで…移植も移植までの準備が大変なわけです。苦労に苦痛、さらにお金もかかるわけです。
なら!一時の喜びより可能性のある卵が現れるのを待つ方が正しいのでは??と思っていたりしました。
という過去があるので、この方針に納得しつつも…
全滅も続いてしまったら堪えるだろうなあと思う…はぁ参っちゃいますね〜
その他感じた事
このART学級は毎月行われているということでした。毎月も開催しているのだから5名程度で話を聞くのかな〜…なんて勝手な想像をして行ってみたところ…え?受付めっちゃ並んでる???!こんなにいるの????と圧倒されてしまいました。そして受付後に通された部屋に座ってびっくり!中会議室くらいの部屋で、20組程度の夫婦が参加されていました汗(私は一人で参加しましたが汗)えええ!!!こんなに毎月新患がいるってこと???と驚いてしまいました。日々実感しないけれど、不妊治療って本当に多くの方が必要としているものなんだと改めて感じました。そしてやっぱり思う。国は本当に少子化を止めたいというのならこの不妊治療の何にみんなが困っているのか、もっと耳を傾けてほしいと切実に感じました。確かに保険適用となり経済的負担は多少減ったかもしれないけれど、それでも高いです。そして何より私は時間の確保も絶対検討してほしいと切実に願います。時間の拘束の補助をどうか考えてほしい。だって今回のART学級だって平日の午後に行われていました。男性も女性も間違いなく働いている方は多数いたはず。また採卵、精子採取、検査、移植などなどこまめな通院は必須です。
知り合いにも時間が作れず不妊治療を諦めた方がいました。まだその方は20代後半でまだまだ可能性は高いのに…
本当に少子化を止めたいのなら政治家の方は本質を見つめて策をうってほしいと思います。
そうしたら、もっと開かれた治療にもなると思うのになあ…
コメント