こんにちわ、nacoです。私は人工受精4回トライしてきました。不妊治療を開始させる頃は“人工受精”という言葉にすら不安に感じていたため、この記事ではまだ不妊治療には挑んでなく興味のある方へ、なにかのきっかけになればと思い書いています。(私は医療従事者ではないので、医学専門記事ではなくあくまで患者として感じていたことを書いておりますので、お間違いのないようご了承ください。)
人工授精って
自然な流れ
私が先生に言われてホッとした言葉が人工受精って言葉はとても固い言葉で、何かすごい治療をするのかなって思われがちだけど、簡単に言うと旦那さんの変わりに子宮の奥に精子をおいてくるってだけ。だから子宮にとってはとても自然な流れで、なんら自然妊娠と変わらない治療だよ。膣から子宮までの間ってなかなか子宮にたどり着けない精子はいっぱいいる。そんな中で運動率の良い精子を子宮にすべて届けてあげられるため効率が良い治療って考えてもらえればいいよ。というものでした。
この話で私はあっという間に不安がとれ、さっさと始めよう!という気持ちともっと早く病院にきていえば良かったとさえ思いました。
可能性15パーセント
先ほどの話でめちゃめちゃ気分が乗っていた私ですが、次にリアルな妊娠可能性の話をされました。私は当時38歳でしたが、人工受精でも15%という話をされました。つまり1/6です。6回の人工受精で1回の確率で妊娠するかもしれない。その程度の可能性が人工受精にはあると説明されました。このパーセンテージは年齢によってだいぶ違いました。資料はもらえなかったので、ここで詳しく伝えられませんが(ネット検索お願いします笑)40歳手前でぐーんと数字は下がっていました。なおさら、早くくれば良かったなぁという思いになりました。
デメリット
タイミングが合わなかったら人工受精は出来ずまた次のタイミングを待つしかないということ。栃木の病院ではほぼほぼ毎日診察している病院はないそうです。なので、休診日と排卵日が重なってしまうと見合わせとなってしまいます。また予測していた日にすでに排卵してしまって見合わせとなってしまうこともありました。そのため、夫婦生活も必ず持つようにと言われていました。
人工受精当日までの流れ
卵胞チェックの受診
私の病院では生理開始11日目〜12日目くらいから卵胞チェックを始めていきました。その時ある程度卵胞が大きくなっていれば先生が予測をたてて人工受精の前日あたりに再診の予約を入れてくれるという流れでした。合計来院数は2回〜3回という感じです。なので先ほどのデメリットでも触れましたが、私は年齢のせいで排卵が早くなってしまっていたため、先生の予測していた排卵日前日の卵胞チェックの日に排卵してしまっていた、ということもありました。
ちなみにこの卵胞チェックの日にhmgやhcgの注射も併せて打つこともありました。言われるがままおしりにぶさっと打たれ、しこりにならないようによく揉まれました。この注射について、初めて打ったときすごく痛いので頑張ってください、と強く言われたのですが実際その日はそこまででは無かったです。ですがこの注射は不妊治療をしていくとよくお目にかかるものです。なので日によってめちゃくちゃ痛い時もありました。その点について看護師さんに聞いたところ、痛いのは看護師の腕ではなく打った場所が原因らしいです。なので痛みの強弱はその時々によって変わると思っていたほうがよいです。痛いときは『うっっっっっ』と声がでる程度のものです。
人工授精前日の診察
この日やることはhcg注射を打つこと、精子カップをもらうことくらいですかね(人工授精2日間は禁欲してということはいわれていました)
このhcg注射は24時間〜36時間以内に排卵をさせる注射です。という説明を受けました。
人工受精当日
開幕のセレモニーは自宅で精子をとり病院へ持っていくところから始まります。初めてカップに精子を採るのって難しいらしいので多少時間がかかると思っていたほうがいいと思います。
病院に持っていくより当然院内で採取のほうが精子量は多いしそのほうが可能性は高くなりますが、私は自宅採取を選んでいました。理由はその病院の採取室がすごく狭いところで近くにお手洗いがあるため人の行き来が多い配置となっていました。そこで旦那さんに頑張ってもらうのがちょっと申し訳なく思ってしまい、自宅を選んだのです。
そんなこんなで無事病院へ戦士という名の精子君たちを送り届けるとそこから精子の調整が始まるようで1時間30分の待ち時間がありました。
そしていよいよ診察台へ。名前確認などを済ませたあと処置をしてくれます。もちろん痛みもなくあっけなく終わります。そして5分間、そのままの姿勢で終了という感じです。あとは生理が来るか来ないか自分とのメンタル戦となります。
まとめ〜不妊治療をするか悩んでいる方へ〜
人工受精をやってみて思ったこと
毎回思っていたことがあって…人工授精は精子を子宮にいれてもらうわけですが、そのタイミングについていつももっと融通きかせてくれないかなと思っていました。一番大丈夫なのかなと思っていたのは、hcg注射を打ってから24時間〜36時間後に排卵するというところなのですが、病院都合でちゃんと24時間後に人工授精をしてもらえなかったりするわけです。また24時間経って人工受精をしたとしても36時間後の排卵だったら残り12時間も精子としては排卵待ち時間ができてしまうわけです。その時間、精子は刻一刻と息絶えていくだろうと…
結局いつ排卵したかはわからないわけです。なので無理な話なのはわかっているんだけど、どうしても成功させたい身としてはこの24時間〜36時間後という時間設定に対してもう少し医学が発達してもっと的中率を挙げる方法を作って欲しいと思っていました。
成功した時の人工受精
このときは、初めて生理開始してすぐに薬を服用しました。卵胞を育てる薬なのですがいつもの排卵時期の卵胞よりやはり大きく育っていました。なので期待できるなあと思いました。また人工授精のタイミングについては注射を打ってから24時間経たずでした。なので今回も無理かもなと半分諦めもありました。でもとりあえずは無事妊娠をしました。結局流産となりましたが、人工受精としては成功をしたわけでタイミングって未だによくわからないです。
病院によってやり方違うかも?
補足として、色々私も不妊治療を始めた時はネット検索をしました。その中での情報と自分の治療を照らし合わすと、その病院によって多少のやり方が変わってくるような気がしています。流産をきっかけに今後、私は別な病院で不妊治療を行う予定です。なのでまた違いがあればそこについても書いていこうと思っています。
またこれは先生がおっしゃっていたことですが、地方と東京ではやはり東京のほうが可能性は高くなるという話をされていました。それは病院都合という言葉は存在しない、365日利用出来る環境だということ。そして人工受精の話ではないけれど体外受精のときの採卵後の技術が断然東京のほうが上という話をされていました。どうしても地方の不妊外来はまだまだ東京には…と。また、県内でも病院によってかなり質が違うんだという話を看護師さんからも聞きました。なので病院選びも重要かもしれません。
悩んでいるのであれば一度診てもらって判断をしてほしい
私が不妊外来の門をたたいた時は、まだ不妊治療は保険適用外診療の頃だったので今よりさらにイメージとしてはハードルが高いものだったと思います。もしかしたら保険適用となった今も…不妊治療はハードルが高かったり、出来ることならやらずに自然妊娠を期待したいと願う方のほうが多いのかもしれません。それでも、今自然妊娠できるのかなと不安を抱いたり、不妊治療ってそもそもどんなものなのだろうかと実情が見えずに気になっている方がいるのであれば、少しでもそんな方の目にこの記事が止まり不妊治療をするorしないのきっかけになってほしい、そう思っています。苦戦している私は、みんなに少しでもあらゆる可能性を早く見つけ出してほしいし、つかめるチャンスを逃さないで欲しい、そう思っています。
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